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Chord Mojo 2 4.4mm端子搭載モデル登場!従来Mojo 2後継機 比較・違いは?

ポタアン

ポータブルDAC/ヘッドホンアンプのChord Mojo 2 4.4mm端子搭載モデルが2025年12月19日に新たに登場するニュースについて解説と分析を行うとともに、従来機のMojo 2との違いも解説。新モデルはどんな人におすすめなのでしょうか?

はじめに

オーディオファンの間で、もはや説明不要の名機として君臨する「Chord Mojo 2」。独自のFPGA技術を駆使した圧倒的な解像度と、音楽的な躍動感を両立させたサウンドは、発売以来、ポータブルDAC/アンプのベンチマークであり続けてきました。

しかし、唯一と言っていい「悩みどころ」が、出力端子が3.5mmシングルエンドのみ(2系統)であったことです。昨今のポータブルオーディオ市場、特に日本では「4.4mm 5極バランス端子」がデファクトスタンダードとなっており、多くのユーザーが変換アダプタの使用を余儀なくされていました。

今回登場した新モデルは、まさにその「最後のピース」を埋める進化を遂げています。「何が変わったのか」「今、買い替える価値はあるのか」——その答えを解き明かしていきましょう!


Chord Mojo 2 4.4mm端子搭載モデルの概要

発売背景:エミライによる執念の交渉

今回の新モデル誕生の裏には、国内正規代理店である株式会社エミライの並々ならぬ努力があります。

Chordの設計思想において、伝統的に「バランス駆動はノイズやコストの面で必ずしも正義ではない」というスタンスがありました。しかし、エミライは日本市場における4.4mmプラグの普及率、そしてユーザーの「お気に入りのケーブルをそのまま使いたい」という切実な要望を本国に伝え、粘り強く交渉。その結果、日本市場を起点としたこのスペシャルモデルが実現したのです。

価格とポジショニング

驚くべきは、これだけの機能追加・変更を行いながら、価格が従来機から据え置きの税込82,500円前後(実売予想価格)である点です。

10万円未満のポータブルDAC/アンプ市場は、iFi audioやFIIOといった競合がひしめく激戦区ですが、今回のアップデートにより、Mojo 2は「この価格帯での決定版」としての地位をより盤石なものにしました。


Chord Mojoシリーズとは

ポータブルDAC/アンプとしての評価

2015年に登場した初代Mojo、そして2022年に登場したMojo 2。このシリーズが一貫して評価されているのは、その「音の密度」と「空間表現力」です。スマホやDAPに接続するだけで、音楽の風景が一変する。その感動こそがMojoのアイデンティティです。

高品質サウンドを実現する独自技術

Mojo 2の心臓部は、一般的なDACチップ(ESSやAKMなど)を一切使用していません。

  • FPGA DAC: ザイリンクス社のFPGAに、Chord独自のアルゴリズムを書き込んだ「Watts Transient Aligned (WTA) フィルター」を搭載。これにより、既製品のDACチップでは不可能な精密な時間軸情報の再現を可能にしています。

  • 独自DSP(UHD DSP): 音質劣化を極限まで抑えた「ロスレスDSP」を搭載。低域の量感や高域の伸びを、解像度を損なうことなく自分好みにカスタマイズできます。

従来モデルMojo 2の特徴

従来モデルは、USB-C入力の採用、バッテリー管理のインテリジェント化、そして前述のUHD DSPによる音質調整機能で高い評価を得ていました。しかし、出力端子が「3.5mm×2」という構成だったため、4.4mmプラグ愛好家にとっては、物理的な障壁があったのも事実です。


Chord Mojo 2 4.4mm端子搭載モデルでの進化・改良点

今回のリニューアルは、単に穴の大きさが変わっただけではありません。実用性を極限まで高めるアップデートが施されています。

1. 4.4mm端子(4線シングルエンド方式)の搭載

最大の変更点です。従来の「3.5mm × 2系統」という構成から、「3.5mm × 1」および「4.4mm × 1」に変更されました。

ここで重要なのは、これが「フルバランス回路」への変更ではないという点です。Chordの哲学に基づき、内部はシングルエンド設計を維持しつつ、4.4mm端子においては「4線シングルエンド方式」を採用。グラウンドを左右で独立させることで、セパレーション(左右の分離感)の向上を図っています。

2. メモリー機能の強化(設定の自動復帰)

3.5mmと4.4mm、それぞれの端子で前回利用時の「音量」「DSP設定」「クロスフィード設定」を個別に記憶。ヘッドホンとイヤホンを頻繁に差し替えるユーザーにとって、接続するたびに設定をやり直す手間が省けるのは、非常に大きな利便性の向上です。

3. USB-C端子の「充電対応」

これまでのMojo 2のUSB-C端子は、あくまで「データ転送用」であり、充電には別途Micro-USB端子を用いる必要がありました。新モデルでは、データ転送用のUSB-C端子から直接充電が可能になりました。

これにより、外出先で持ち歩くケーブルを減らすことができ、より現代的なスマートな運用が可能になっています。

4. コストパフォーマンスの維持

これら「端子の増設」「基板レイアウトの変更」「ソフトウェアの改良」を行いながら、価格を据え置いたことは特筆に値します。物価高騰が続くオーディオ業界において、異例のファンサービスと言えるでしょう。


Chord Mojo 2 4.4mm端子搭載モデルと従来Mojo 2の比較表

項目 従来モデル (Mojo 2) 4.4mm搭載モデル (新)
出力端子 3.5mmステレオミニ × 2 3.5mm × 1 / 4.4mm × 1
4.4mm出力方式 非搭載 4線シングルエンド
USB-C機能 データ転送のみ データ転送 + 充電対応
メモリー機能 基本設定の保持 出力端子ごとの設定個別復帰
主要回路/DAC FPGA (WTAフィルター) 共通 (FPGA / UHD DSP)
バッテリー性能 約8時間 共通
入力端子 USB-C, Micro-USB, 光, 同軸 共通
実売価格(目安) 約82,500円 約82,500円

比較分析

基本的な音の核となる「FPGAアルゴリズム」や「増幅回路の基本設計」は共通です。したがって、音色そのものが劇的に変わるというよりは、「手持ちの資産(ケーブル)をそのまま使えるようになった」ことによる「実力の発揮しやすさ」が最大の進化点です。また、USB-C充電への対応は、日々のツールとしての完成度を一段階引き上げました。


ユーザーと市場への影響を分析

既存ユーザーへのメリットと反応

既にMojo 2を愛用し、変換アダプタで4.4mm接続していたユーザー(無理やりであまり良くないことですが…)にとっては、接続部の不安定さや接点ロスが解消されるため、買い替えの動機として十分なインパクトがあります。また、充電環境がUSB-Cに集約できる点も、ガジェットとしてのストレスを大幅に軽減します。

新規購入者にとってのアピールポイント

「音はいいけど4.4mmがないから……」と二の足を踏んでいた新規層にとって、もはや死角はありません。10万円以下のポタアンを探している人にとって、最も「失敗しない選択肢」になったと言えます。

競合製品との差別化

iFi audioの「グリフォン」やFIIOの「Q15」「Q7」など、4.4mmバランス駆動(接続)を前面に押し出す競合ポタアンは多いです。しかし、Chordはあえて「バランス駆動そのもの」を目的とせず、独自のFPGA技術による音質を主軸に置いたまま、利便性として4.4mmを取り込みました。この「独自の美学を崩さない柔軟性」が、ブランド価値をさらに高めています。


管理人の私見

ここで少し、個人的な視点からの分析を述べさせていただきます。

4線シングルエンド採用への驚きと納得

私は普段、iFi audioのmicro iDSD Signatureを使用していますが、こちらも実は4.4mm端子ながら「S-Balanced」という独自回路を採用しており、バランス接続のメリットである「グラウンドの分離」をシングルエンド的な良さと両立させています。

今回のMojo 2が、無理にバランスアンプ化せず「4線シングルエンド」に留めたのは、まさに英断だと思います。バランス接続の最大のメリットは、電圧の稼ぎやすさ以上に、「左右のグラウンドを分けることによるセパレーションの向上」にあると考えているからです。Chordの精緻な空間描写には、この方式こそが最適解だったのでしょう。

「バランス至上主義」への一石

昨今のポータブル市場は「バランス駆動でなければならない」という風潮が強すぎるきらいがあります。しかし、Chordは「シングルエンドでも極限まで精度を高めれば、これだけの音が鳴る」という答えをずっと提示し続けてきました。

今回の新モデルは、市場のトレンド(4.4mm端子)に寄り添いつつも、本質的な回路設計では自身の哲学を守り抜いています。これは「バランス至上主義」に対する、非常に理知的で静かな反論のようにも感じられます。


Chord Mojo 2 4.4mm端子搭載モデルがおすすめのユーザー


まとめ

今回の「Chord Mojo 2 4.4mm端子搭載モデル」の登場は、単なる仕様変更ではありません。それは、世界屈指の技術力を持つChordが、「ユーザーの利便性」と「自社の音響哲学」を最も高い次元で融合させた結果です。

変更点の本質は、「音を壊さずに、使い勝手を現代水準にアップデートした」ことにあります。4.4mm端子の採用、メモリー機能の強化、そして待望のUSB-C充電対応。これらはすべて、私たちが「より快適に、より良い音で」音楽を楽しむための実直な進化です。

もしあなたが、日々の音楽体験をもう一段階上のステージへ引き上げたいと考えているなら。そして、手元にあるお気に入りの4.4mmケーブルを活かしたいと願っているなら。この新しいMojo 2は、間違いなくその期待に応える「一生モノ」(は言い過ぎにしても長期間)のパートナーになるはずです。この進化した「小さな巨人」を、ぜひその耳で確かめてみましょう!

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