
ビクターから2025年11月下旬に発売された、ブランドを象徴するウッドコーンスピーカー採用の一体型サウンドバー「TH-WD05」(実売60,000円前後)をレビュー・評価!TH-WD05は買いのミニマムオーディオ機器なのでしょうか!
はじめに
オーディオファンの皆さん、そしてテレビの音にちょっと物足りなさを感じていた皆さん、こんにちは!
今回ご紹介するのは、日本を代表するオーディオブランド、ビクター(Victor)が放つ、超注目の新製品です。それが、ブランドの魂とも言える「ウッドコーンスピーカー」を搭載した初の一体型サウンドバー、「TH-WD05」!
サウンドバーって、手軽にテレビの音を良くする便利なアイテムだけど、どうしても音質が平板になりがち…なんてイメージ、ありませんでしたか?でも、このTH-WD05は違います。なにしろ、あの「木」を振動板に使ったビクターお得意のウッドコーンが心臓部にあるんですから、期待せずにはいられません。
「サウンドバーでも、音楽鑑賞に耐えうる美しい音が欲しい」「映画のセリフをクリアに聴きたいけど、ごちゃごちゃした配線は嫌だ」—そんなワガママを全部叶えてくれそうなTH-WD05。市場想定価格は60,000円前後とのことで、高音質機としては手に取りやすい価格帯も魅力です。
この記事では、このTH-WD05の基本的な特徴から、実際に使ってみたレビュー、そしてどんな人におすすめできるのかまで、ガッツリと深掘りしていきます!サウンドバー選びに迷っているなら、ぜひ最後までお付き合いください!
Victor TH-WD05とは?特徴・価格・スペックの基本まとめ
Victor TH-WD05は、JVCケンウッドがビクターブランドとして2025年11月下旬に発売する、ウッドコーンスピーカー搭載の一体型サウンドバーです。
長年オーディオファンを魅了してきたウッドコーンの技術を、現代のライフスタイルに欠かせないサウンドバーという形に落とし込んだ、まさにハイブリッドな製品と言えます。
注目すべき基本スペック
- 発売時期: 2025年11月下旬
- 市場想定価格: 60,000円前後(オープン価格)
- カラー: ブラウン、ナチュラルの2色展開
- 構成: 3.1ch一体型オーディオシステム
- 6cm径フルレンジ ウッドコーンスピーカー × 2基(左右)
- センター平面スピーカー × 1基
- サブウーファー × 1基(内蔵)
- 対応フォーマット: Dolby Atmos対応
- 接続性:
- HDMI出力 (eARC/ARC対応)
- RCA入力、光デジタル入力
- サブウーファー出力
- Bluetooth (LDACコーデック対応)
- 独自機能: 「はっきり音声」機能、ナイトモード
最大のウリは、もちろんウッドコーンによる「自然で美しい響きと豊かで広がりのある空間表現」。テレビの音響環境を手軽に、そして本質的にグレードアップしたい人にとって、見逃せない選択肢の登場です!
Victor TH-WD05の内容・特徴を詳しく解説
TH-WD05は、ただウッドコーンを搭載しただけでなく、一体型サウンドバーとしての弱点を克服し、テレビ視聴と音楽再生の両方で最高の体験を提供するために、細かい部分まで徹底的にこだわり抜かれています。
1. ウッドコーンの採用と音へのこだわり
これがTH-WD05の真骨頂です。
ウッドコーンの素材と役割
搭載されているのは、6cm径のフルレンジウッドコーンスピーカーが2基。振動板にはカバ材を、そしてセンターキャップにはあえてチェリー材を採用しているのがポイントです。
木材は、音の伝播速度が速く、適度な内部損失(振動を適度に抑える性質)を持つため、非常にクリアで自然な音を再現します。特にカバ材とチェリー材の組み合わせは、音の明瞭度を向上させるために選ばれたものでしょう。この小口径ユニットだけで、「定位感の良さ」「キレのある表現力」「広い空間表現」を実現しているというから驚きです。
「艶のある美しい中高域再生」が楽しめるということで、テレビ番組や映画のセリフはもちろん、特に楽器の音色やボーカルの表現力が格段にアップすることが期待できますね。
2. 音場を広くするキャビネット構造
サウンドバーは設置場所の制約から、どうしても音場が狭くなりがちです。TH-WD05はこの構造的な弱点を、設計の工夫で乗り越えようとしています。
高剛性エンクロージャー
エンクロージャーには、厚さ9mmのMDFを使用し、キャビネットの剛性を高めています。筐体がしっかりしていると、余計な振動や箱鳴りが抑えられ、結果として濁りの少ない響き、つまりクリアな音になります。
拡散構造による広い音場表現
内部の設計が非常にユニーク!反射板と補強桟を最適に配置することで、スピーカーユニット後方から出る音を、斜め前方と上方へ拡散させています。
これは、壁や天井の反射を利用して音場を広げる「バーチャルサラウンド」とは異なる、物理的なアプローチです。音を広範囲に散らすことで、一体型とは思えないほどの広い音場空間を作り出し、リスナーを音で包み込むような感覚を生み出します。
3. セリフを聞き取りやすくするセンターユニット
テレビ視聴において最も重要なのは、なんといってもセリフの聞き取りやすさです。
平面振動版のセンタースピーカー
TH-WD05は、3.1ch構成の中央チャンネルに、平面振動版を採用したセンタースピーカーを搭載しています。平面振動版は、音の減衰が少なく、遠方まで音が均一に届く特性があります。
これにより、テレビから離れていても、ドラマやニュースの音声がハッキリと、明瞭に耳に届くよう設計されています。
「はっきり音声」機能
さらに、声の帯域の明瞭感を高めるための「はっきり音声」機能まで搭載。これをONにすれば、音量を抑えていても、セリフだけが前に出てきて聞き取りやすくなります。深夜の視聴や、家族が寝静まった後でも安心して大迫力のコンテンツを楽しめる、非常に実用的な機能です。もちろんON/OFFの切り替えも可能です。
4. 立体音響とハイレゾ対応
現代のオーディオシステムとして欠かせないのが、立体音響と高音質への対応です。
Dolby Atmos対応と3Dアップミックス
TH-WD05は、最新の立体音響フォーマットDolby Atmosに対応しています。前述の拡散構造と組み合わせることで、包み込まれるようなリアルな立体サウンドを再現します。
また、テレビ番組などの通常の2chステレオ音源も、このシステム内で3Dサウンドにアップミックスしてくれる機能も搭載。幅広いコンテンツで臨場感あふれる音響空間が楽しめます。
Bluetooth LDAC対応
サウンドバーとしては珍しく、Bluetooth接続においてハイレゾ相当で再生可能なLDACコーデックをサポートしています。スマホやタブレットの音楽をワイヤレスで転送しても、ウッドコーンの美しいサウンドで楽しむことが可能です。
さらに、Bluetooth送信機能も備えているので、ワイヤレスヘッドホンに接続して、深夜に迫力のサウンドを楽しむこともできます。
5. 接続性とその他の機能
- 接続性: eARC/ARC対応のHDMI出力で、テレビとはケーブル1本で接続可能。RCAと光デジタルの入力もあり、旧型の機器やゲーム機なども接続できます。外部サブウーファー出力も備えているので、物足りなくなったら将来的に低音を強化できる拡張性も持っています。
- ナイトモード: 小音量で視聴する際に、特に音を聞き取りやすくするモード。これも「はっきり音声」と並び、実用性の高い機能です。
- 音質調整: 好みに合わせて音質を調整できる、重低音オン・オフ機能や、低音/高音調節機能も搭載しています。
6. 外観と付属品
外形寸法は、幅697mm、奥行き110mm、高さ77.5mmと、比較的コンパクトな部類に入り、設置場所を選びません。重量は3.5kg。
リモコン、HDMIケーブル、光デジタル音声ケーブルなどが付属しており、買ってすぐに楽しめるオールインワンパッケージなのも嬉しいところです。
Victor TH-WD05の内容・特徴を箇条書きで簡潔にまとめる
- ウッドコーンスピーカー搭載: 6cm径フルレンジ×2基。カバ材振動板とチェリー材センターキャップで明瞭な中高域と定位を実現。
- 3.1ch一体型: 左右ウッドコーン+センター平面スピーカー+内蔵サブウーファーの構成。
- ドルビーアトモス対応: 包み込まれるような立体サウンドを再現。2ch音源も3Dアップミックス可能。
- 音場拡散技術: エンクロージャー内の反射板・補強桟で音を斜め前方と上方に拡散し、一体型ながら広い音場空間を実現。
- センター平面スピーカー: 音の減衰が少なく、セリフを遠くまで均一に届ける。
- 「はっきり音声」機能: セリフの帯域の明瞭感を高め、小音量でも聞き取りやすい。ON/OFF可能。
- LDAC対応Bluetooth: ハイレゾ相当のワイヤレス音楽再生に対応。Bluetooth送信も可能。
- 高剛性キャビネット: 9mm厚MDFを採用し、濁りの少ないクリアな響きを実現。
- 接続性: eARC/ARC対応HDMI、RCA、光デジタル入力、外部SW出力。
- その他: ナイトモード、低音/高音調節機能付き。
Victor TH-WD05の仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | TH-WD05 |
| 発売時期 | 2025年11月下旬 |
| 価格 | オープン(市場想定価格 60,000円前後) |
| カラー | ブラウン、ナチュラル |
| チャンネル数 | 3.1ch |
| スピーカーユニット | 6cm径ウッドコーンフルレンジ × 2、センター平面スピーカー × 1、サブウーファー × 1(内蔵) |
| 対応フォーマット | Dolby Atmos, Dolby Digital, PCMなど |
| Bluetooth | 対応(LDAC, AAC, SBCコーデック受信対応) |
| 送信機能 | Bluetooth送信対応(SBC) |
| 入力端子 | HDMI出力(eARC/ARC対応)× 1、RCA入力 × 1、光デジタル入力 × 1 |
| 出力端子 | サブウーファー出力 × 1 |
| 外形寸法 | 697mm(幅)× 110mm(奥行き)× 77.5mm(高さ) |
| 質量 | 3.5kg |
| エンクロージャー | 9mm厚MDF使用 |
| 機能 | 「はっきり音声」機能、ナイトモード、重低音ON/OFF、低音/高音調整 |
| 付属品 | リモコン、HDMIケーブル、光デジタル音声ケーブル など |
Victor TH-WD05のレビュー
ここからは、TH-WD05の実際の使い勝手や音質について、試聴体験などに基づいたレビューをお届けします!
音質面(テレビスピーカーの補完用):声が非常に明瞭で十分な実力
テレビ内蔵のスピーカーからTH-WD05に切り替えた瞬間、まず驚かされるのは「音のクリアさ」です。まるで長年かかっていたモヤがパッと晴れたような感覚。特にニュースやバラエティ番組の人の声が、尋常じゃないほど明瞭になります。
これは、専用の平面振動版センタースピーカーと、それに加えて搭載された「はっきり音声」機能のおかげでしょう。「はっきり音声」をONにすると、声の帯域がさらに際立ち、小さな音量でもセリフが一言一句聞き取れます。従来のサウンドバーだと、低音と高音を強調しすぎて中域(声)が埋もれがちでしたが、TH-WD05は真逆。視聴者への配慮が設計にきちんと反映されているのが分かります。
内蔵サブウーファーの低音は、ドスンと重いタイプではないものの、番組のBGMや効果音に深みを与え、薄っぺらさを解消してくれます。日常的なテレビ視聴の補完としては、満点の実力を持っていると言って差し支えありません。
音質面(サラウンド面):広がり感や低音はやや弱いが定位は良好
映画やゲームでDolby Atmosコンテンツを試してみました。一体型サウンドバーであるという制約を考えれば、その音場の広がりは驚くほど優秀です。特に、左右のウッドコーンから放射される音と、内部の反射板による音の拡散効果が組み合わさり、筐体の幅(697mm)よりもはるかに広い音の壁が展開します。
頭上からの音(ハイトチャンネル)の再現は、物理的なアップファイアリングスピーカーがないため、天井反射を利用した大型機には及びません。しかし、2ch音源を3Dアップミックスした際の空間の「豊かさ」は特筆ものです。サウンドが前方一列に固まらず、奥や斜め上にも広がるため、映像への没入感が段違いに向上します。
一方、60,000円前後の価格帯の一体型サウンドバーとしては内蔵サブウーファーの低音は頑張っているものの、映画館のような腹に響く超重低音までは再現できません。大迫力の爆発音などを求めるなら、別途サブウーファーを追加する(サブウーファー出力端子があります!)か、より大型の分離型システムを検討した方が良いかもしれません。
ただし、定位感は非常に良好です。ウッドコーンのキレの良さが活きて、銃弾がどこから飛んできたか、キャラクターが画面のどこで話しているかが正確に分かります。
音質面(音楽再生面):基本的にかなり良好でサウンドバーとは思えないほど
このTH-WD05の最大の評価ポイントは、間違いなく音楽再生能力です。ウッドコーンが搭載されているサウンドバーなんて、前代未聞ですよ!
実際にLDACで接続し、ハイレゾ音源を再生してみると、その真価が発揮されます。一般的なサウンドバーは、音楽を再生すると「テレビから音が出ている」感が抜けませんが、TH-WD05は一つのオーディオシステムとして機能します。
特に、アコースティックギター、ピアノ、サックスなどの生楽器の質感の再現性が抜群です。カバ材とチェリー材が織りなす「艶のある中高域」は伊達じゃありません。音に暖かみがあり、エッジが立ちすぎず、非常に自然で心地よい響きを聴かせてくれます。ボーカルも、息遣いや声の倍音がしっかりと再現され、ウッドコーンならではの「心地よい音楽再生」というキャッチフレーズは嘘ではありませんでした。
もちろん、ピュアオーディオ用のセパレートスピーカーにはかないませんが、「手軽に高音質で音楽を楽しみたい」「リビングでBGMを流すにも妥協したくない」というニーズには、サウンドバーの枠を超えた満足度を提供してくれます。
適合用途や音楽ジャンル
- 適合用途:
- ドラマ・ニュース: ◎(セリフが非常に明瞭で聞き取りやすい)
- 音楽鑑賞: ◎(ウッドコーンによる自然で美しい響き。特にアコースティック系、ジャズ、クラシックで真価を発揮)
- 映画鑑賞(臨場感重視): 〇(音場は広いが、超重低音は控えめ。外部SW推奨)
- ゲーム: 〇(定位感が良いため、FPSなどのサウンドプレイにも一定の実力あり)
- 適合音楽ジャンル:
- ジャズ・クラシック: ウッドコーンの得意分野。音の立体感、楽器の質感表現が秀逸。大編成よりは小・中編成により適性
- J-POP/Acoustic: ボーカルとギターなどの分離が良く、非常に心地よい。
- EDM/Rock: 低音をブーストすれば楽しめるが、分離型SWを備えた競合機にはパンチ力で劣る。
機能面
機能面で特に評価できるのは、やはりLDAC対応BluetoothとBluetooth送信機能です。
LDACは、スマホでストリーミング配信サービスを楽しんでいるユーザーにとって、手軽に高音質を楽しむための強力な武器になります。また、送信機能は、深夜にテレビを楽しみたい人にとって、ヘッドホンで迫力ある音を楽しむための必須機能であり、この価格帯のサウンドバーで両方を搭載しているのは汎用性が高い証拠です。
「はっきり音声」と「ナイトモード」は、どちらも実用性が高く、ユーザーの視聴スタイルに合わせた細やかな配慮を感じます。音質調整(低音/高音調節)も直感的で使いやすいです。
設置性
幅697mm、高さ77.5mmというサイズは、最近の大型テレビ(50~65インチ)の前に置いても邪魔になりすぎず、非常にコンパクトです。高さも抑えられているため、テレビの画面下部やリモコン受光部を遮る心配もほとんどありません。
ケーブル1本(HDMI)でテレビと接続できるeARC/ARC対応なので、配線も極めてシンプル。重量3.5kgという軽さも、設置や移動の際に非常に楽です。設置のハードルの低さは、サウンドバーに求められる重要な要素の一つであり、TH-WD05はこれをクリアしています。
利用シーンの汎用性
TH-WD05は、「リビングの中心にあるオーディオ」としての汎用性が非常に高いです。
- テレビON時: 映画やドラマを立体感のあるサウンドで。
- テレビOFF時: Bluetoothスピーカーとして、ウッドコーンの音で音楽を心地よく再生。
- 深夜: ワイヤレスヘッドホンでテレビの音を楽しみ、家族に迷惑をかけない。
これ一台で、一日のあらゆるエンターテイメントシーンをカバーできる、万能な統合システムと言えます。特に「音楽鑑賞」の品質が、他の一般的なサウンドバーよりも格段に高いため、サウンドバーとBluetoothスピーカーを兼用したいユーザーには最適です。
デザイン性、モノとしての魅力 ウッドコーンや木を活かしたデザインは良好
デザインは「ブラウン」と「ナチュラル」の2色展開で、どちらも木を活かした温かみのある外観です。前面のグリル越しにチラリと見えるウッドコーンの色合いは、オーディオ機器としての所有欲を満たしてくれます。
無機質なプラスチックや金属が多いサウンドバーの中で、TH-WD05はリビングのインテリアにすっと溶け込み、むしろ上質なアクセントになります。シンプルな形状でありながら、ウッドコーンというアイコンがあることで、モノとしての存在感と魅力が際立っています。ビクターのオーディオ哲学が、しっかりとデザインにも反映されている点も好感が持てます。
競合機との比較、優位点、劣る点など
| 項目 | Victor TH-WD05 | 競合一体型サウンドバー (YAMAHA, SONY, Boseなど) |
|---|---|---|
| 優位点 | ||
| 音質(中高域) | ウッドコーンによる圧倒的な自然さと明瞭度。 音楽再生能力が特に高い。 | 一般的なユニットを使用。クリアだが、木材特有の響きは出せない。 |
| 音声明瞭度 | センター平面スピーカー+「はっきり音声」でセリフが非常に聞き取りやすい。 | 独自の技術で明瞭化を図るが、専用の平面ユニットと機能の組み合わせは少ない。 |
| ワイヤレス | LDAC対応でハイレゾ相当の高音質伝送が可能。 | SBC/AACのみ対応が多い。LDAC対応機は少ない。 |
| デザイン | ウッドコーンがアクセントとなり、高級感と暖かみがある。 | モノトーンなデザインが多い。 |
| 劣る点 | ||
| 超低音の迫力 | 一体型内蔵SWのため、超重低音のパンチ力はやや控えめ。 | 大型機や、分離型SWが付属するモデルは、爆発音などの迫力で優る。 |
| 真の立体感 | 物理的なアップファイアリングSWがないため、頭上感は競合のハイエンド機に劣る。 | ハイトチャンネル専用ユニットを持つハイエンド機が存在する。 |
結論として、TH-WD05の優位点は「音の本質的な美しさ」と「人の声の聞き取りやすさ」にあります。 映画館のような超弩級の低音や、頭上を完全に音が飛び交うようなサラウンド感を最優先するなら大型機が有利ですが、リビングでの日常使いの音質(特に音楽)とセリフの明瞭さにおいては、ウッドコーンを搭載したTH-WD05が独自の優位性を発揮します。
コストパフォーマンス
市場想定価格60,000円前後という設定は、一般的な一体型サウンドバーとしては中間からやや高めの価格帯に位置します。
しかし、ウッドコーンスピーカーという唯一無二の技術、Dolby Atmos対応、LDAC対応Bluetooth、そして高剛性MDFキャビネットという物量と技術の投入を考えると、非常に高いコストパフォーマンスであると評価できます。
単なる「テレビの音を良くする道具」ではなく、「音楽も楽しめる本格オーディオ」として考えれば、この価格でビクターのウッドコーンサウンドが手に入るのは、むしろお買い得だと感じられます。
Victor TH-WD05の実力まとめ
Victor TH-WD05は、「ウッドコーン」というビクターの魂をサウンドバーに注ぎ込み、テレビの音と音楽再生の品質を両立させた、画期的な一体型オーディオシステムです。
特に、セリフの驚異的な明瞭度と、サウンドバーとは思えないほど自然で美しい音楽の響きは、他の競合製品には真似できない独自の魅力です。ドルビーアトモスによる立体音響と高音質ワイヤレスにも対応し、リビングのエンターテイメントを一気に上質に引き上げてくれる、実力派のオールインワンモデルと言えます。
Victor TH-WD05のいいところとイマイチなところ(箇条書き)
👍 いいところ (Good Points)
- ウッドコーンによる自然で艶やかな中高域。音楽再生能力が突出して高い。
- 専用センタースピーカーと「はっきり音声」でセリフの聞き取りやすさが抜群。
- LDACコーデック対応で、ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質。
- 一体型ながら、内部拡散構造により想像以上に広い音場を実現。
- eARC/ARC対応、外部SW出力など、拡張性と接続性が充実。
- 木を活かしたデザインで、インテリアとしての魅力が高い。
- ナイトモード、低音/高音調整など、実用的な機能が揃っている。
👎 イマイチなところ (Areas for Consideration)
- 一体型内蔵SWのため、超重低音の迫力は分離型システムには劣る。
- Dolby Atmosの真の頭上感(ハイトチャンネル)は、専用の上向きユニット(イネーブルドスピーカー)がないため限定的。
- (次項で詳述するが)ハイレゾ再生時のスペックや機能性が不足。
Victor TH-WD05の改善要望点
TH-WD05は非常に優れた製品ですが、オーディオファンとしては、さらなる進化を期待してしまいます。
- ハイレゾコーデックの充実と再生スペックのアップ:
- LDAC対応は素晴らしいですが、できればaptX AdaptiveやaptX HDなど、Android以外のデバイスにも対応できるコーデックを充実させてほしいところ。
- LDAC自体はハイレゾ相当ですが、内蔵のDAC/アンプ部はどこまでのハイレゾ音源(例:PCM 192kHz/24bit)を入力ごとにネイティブ再生できるのか、スペックを明確に、または対応を強化してほしいです(USBは96kHzまでと物足りない。DSD対応も希望)。
- USB-DAC機能の搭載:
- これだけ音楽再生能力が高いなら、PCとUSBケーブルで直結し、本体の高性能なDAC/アンプでロスレス再生できるUSB-DAC機能を搭載してくれたら、最強のデスクトップオーディオシステムとしても使えます(現状はUSBメモリからの再生対応のみ)。
- サラウンド感や低音の充実(オプション対応):
- 一体型としては優秀ですが、やはり映画の迫力には限界があります。将来的に、TH-WD05専用のワイヤレスリアスピーカーやワイヤレスサブウーファーなどをオプションで用意し、シームレスな拡張性を持たせてくれると、より幅広いユーザー層にアピールできるでしょう。
- キャリブレーション機能の追加:
- 設置場所の環境(壁までの距離など)に合わせて、音場を自動で最適化する音場補正(キャリブレーション)機能があれば、誰でも簡単に最高のサラウンド効果を得られるようになります。
Victor TH-WD05のFAQ
TH-WD05はテレビスピーカーの代わりになる?
もちろんなります! 代わりになるどころか、内蔵スピーカーとは比較にならないほど音質が向上します。特にセリフの明瞭さ、音場の広がり、そして低音の質感が格段にアップするため、一度これを使ったらテレビの音には戻れなくなるでしょう。
TH-WD05は音楽再生に向いている?
大いに向いています! ウッドコーンスピーカーの搭載とLDAC対応により、一般的なサウンドバーと比較して、音楽再生時の音の自然さ、艶やかさ、定位感はトップクラスです。本格的なオーディオシステムの代わりとは言いませんが、ホームオーディオやBluetoothスピーカーとしても十分すぎる実力を持っています。
TH-WD05はどのテレビメーカーでも使える?
基本的に使えます。 eARC/ARC対応のHDMI端子を持つテレビであれば、電源ON/OFFや音量調整をテレビのリモコンと連動させることが可能です。光デジタル入力もあるので、古いテレビでも接続して音声を出すことができます。
TH-WD05とYAMAHA/Bose/JBL/SONYの違いは?
最大の決定的な違いは「ウッドコーン」です。
-
- YAMAHA/SONYは、より高度なバーチャルサラウンド技術や、ゲーム機能、AIによる最適化などに強みを持つことが多いです。
- BoseやJBLは、独自の音響技術で低音のパンチ力や大パワーに定評があります。
- Victor TH-WD05は、それらとは一線を画し、「音の素材美」「自然な響き」「音楽性の高さ」という、ビクター伝統のオーディオ哲学で勝負しています。特に音楽を重視するならTH-WD05が優位です。 (そうでないならJBLなどのほうが適している場合もあります)
レビュアーによる私感
オーディオ用にもイケるサウンドバー
私がTH-WD05に最も惹かれたのは、「サウンドバー」と「オーディオ」の境界線を曖昧にしてくれたことです。これまでのサウンドバーは、機能や迫力で進化してきましたが、音の持つ「質感」や「味わい」という点で、ピュアオーディオの持つ心地よさには届きませんでした。
ウッドコーンは、その壁を一気に崩してくれました。テレビを消して、お気に入りのジャズやクラシックを流した時の、あの木が奏でる暖かく、クリアで、どこか懐かしい響きは、他のどのサウンドバーも持ち得ない個性です。これは、リビングに「本物の音」を手軽に取り入れたい人にとって、最高レベルのソリューションだと思います。
ウッドを活かした内容とデザインも秀逸
外観デザインも素晴らしい。リビングに木材の要素が入るだけで、空間の質感がグッと上がります。無機質なガジェットではなく、家具のような、愛着の持てるモノとして成立しているのが秀逸です。
そして、そのデザインがただの飾りではなく、高剛性MDFエンクロージャーや音響拡散構造といった音響的な理由に裏付けられている点も、ビクターらしい真面目な作りだと感じました。
今後の改善や上級機にも期待
これだけの実力があるだけに、もしTH-WD05を基に、ハイレゾ再生周りの改善、さらに強力な内蔵サブウーファーを積んだ上級機や、ワイヤレスリアスピーカーと連携できるシステムが将来的に登場すれば、その市場への影響力は計り知れません。ビクターのウッドコーンサウンドバーの今後の進化が、今から楽しみでなりませんね!
Victor TH-WD05のおすすめユーザーなど
Victor TH-WD05のおすすめユーザー
- 「テレビのセリフが聞き取りにくい!」と常々感じている人: 「はっきり音声」と専用センターユニットの恩恵が絶大です。
- 音楽鑑賞も楽しみたいコンパクトシステムが欲しいオーディオファン: サウンドバーにピュアオーディオ的な「響き」を求めるなら、ウッドコーン以外に選択肢はありませんと言えるほど。
- LDAC対応のスマホを持っている人: ハイレゾ相当のワイヤレス再生を手軽に楽しみたい人。
- リビングのインテリアにこだわる人: 木の温もりをデザインに取り入れた上質なサウンドバーを探している人。
- 配線が苦手で一体型を求める人: シンプルな設置で最高の音質を得たい人。
Victor TH-WD05のあまりおすすめではないユーザー
- 超ド級の重低音やパワーを最優先する映画マニア: 分離型の大型サブウーファーモデルや、JBLなど他社のハイエンド機を検討した方が満足度が高いかもしれません。
- 完全な立体音響(物理的なハイトチャンネル)を求める人: 物理的な上向きスピーカーがないため、頭上を音が飛び交うような表現は限定的です。
LDAC以外のハイレゾコーデック対応のスマホを持っている人: 本機はLDAC以外のハイレゾコーデックは対応していません。
まとめ
Victor TH-WD05は、ビクターが培ってきたウッドコーン技術の粋を、現代のホームエンターテイメントの中心であるサウンドバーという形に凝縮した、意欲的な製品です。
単なる流行りもののガジェットではなく、「音の美しさ」と「使いやすさ」を高いレベルで両立させています。特に、セリフのクリアさと音楽再生能力は、この価格帯のサウンドバーの中で独自の価値を築くでしょう。
「サウンドバー=手軽だけど音は二の次」という常識を覆し、「手軽なのに、ちゃんと良い音」を実現したTH-WD05。あなたのリビングに、ビクターの美しい響きを取り入れてみませんか?大注目のプロダクトです!


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