WiiM Amp レビュー分析|Amp Proとの違い・音質進化と購入判断ガイド

ネットワークプレーヤー
WiiM AmpとAmp Proの違いを徹底比較|DAC刷新とPFFBがもたらす音質進化の真価とは?

【結論:どちらを買うべきか?】

  • WiiM Amp(無印):リビングでのBGM再生、iPhone(AirPlay 2)メイン、コスパ重視の方。
  • WiiM Amp Pro:デスクトップでじっくり聴く、ハイレゾ音源の解像度を重視、Android/PC接続メインの方。

※より詳細な購入判断・後悔しない選び方は、GOCメインサイトの比較記事もあわせてご覧ください:
WiiM Amp Pro vs 無印Amp比較|差額1.4万円で失うモノ、得るモノ

WiiMブランドが放ったプリメインアンプ一体型ストリーマー「WiiM Amp」。そして、その音質的ボトルネックを解消すべく登場した「WiiM Amp Pro」。本機は単なる便利なガジェットなのでしょうか、それともピュアオーディオシステムに組み込む価値のあるコンポーネントなのでしょうか。

既存のユーザーレビューと公開された技術仕様から、その実力を多角的に分析・考察していきます。


1. WiiM AmpとAmp ProのDACチップ比較|音質差の理由を徹底解説

WiiM Amp(無印)からAmp Proへの最大の変化は、心臓部であるDACチップの換装にあります。

  • WiiM Amp: ESS 9018 K2M 搭載
  • WiiM Amp Pro: ESS ES9038 Q2M 搭載

9018 K2Mはモバイル向けとして定評がありますが、設計年次の古さからくる「解像度の限界」や「高域の硬さ」が一部の鋭いレビュワーから指摘されていました。対してProに搭載されたES9038 Q2Mは、据え置きハイエンド機でも採用実績のある高性能チップです。

分析的視点:数値以上の「静寂感」の差

スペック上のSN比は98dB(無印)から120dB(Pro)へと飛躍的に向上しています。これは単なる数値遊びではありません。デジタルボリュームを絞った際の情報の欠落や、無音時の「静寂感」において決定的な差を生みます。

無印で感じられた「音の団子感」や「クールすぎる質感」が、Proではより有機的で、微細なニュアンスを拾い上げる方向へシフトしていると推測できます。


2. パワーアンプ部の実力:TI製 TPA3255のドライブ能力

両機ともにパワーアンプにはClass-Dの傑作IC、Texas Instruments製「TPA3255」を採用しています。定格出力は60W/ch (8Ω)と、サイズからは想像できないパワーを秘めています。

マニアックな懸念点:電源部とダンピング

ただし、筐体サイズと重量から推測するに、電源部(スイッチング電源)の物量は高級単品コンポほどは投入されていません。そのため、超低能率なスピーカーを接続した際、低域の制動(ダンピング)において「単品コンポとの差」が露呈するという否定的な意見も頷けるものがあります。しかし、Proモデルで新たに採用されたPFFB(ポストフィルター・フィードバック)により、スピーカーの負荷に依存しないフラットな特性を得た点は、クラスDアンプとしての大きな進歩です。


3. WiiM Ampシリーズの音質評価|レビューから分かるメリット・デメリット

【メリット】圧倒的な利便性と現代的なサウンド

操作性の良さはストリーマー製品として最高クラスです。音質についても「クールでパワフル」という傾向は、現代的なポップスやアニソン、ジャズとの相性が良く、5万円前後の価格を考えれば「驚異的」とする声が多く見られます。

【デメリット】DSD非対応と接続性の制限

オーディオファンからの厳しい指摘として、ハイレゾ192kHz対応を謳いつつもDSD非対応である点は、SACD音源を好むような層(つまり、DSD音源を好む層)には明確な欠点です。また、HDMIがeARC非対応(ARCのみ)である点も、最新のホームシアター環境との親和性において「惜しい」ポイントとして記録されます。


4. 競合比較:HEOS(デノン・マランツ)、Bluesoundとの立ち位置

  • vs DENON/Marantz (HEOS): アナログ回路による「音の厚み」ではHEOS搭載機に分がありますが、アプリの安定性と爆速のUXではWiiMが圧倒しています。
  • vs Bluesound (POWERNODE): カテゴリーリーダーであるBluesoundに近い体験を「半額近いコスト」で実現したことにWiiM Ampの最大の価値があります。

5. 結論:WiiM Ampシリーズが示す「ネットワークオーディオの現在地」

WiiM Amp(無印)は「生活を音楽で満たす家電」として完成されており、WiiM Amp Proは「デスクトップ・ハイエンドへの入り口」としての資格を得ました。AirPlay 2を切り捨ててまで音質に振ったProの姿勢は、本機がもはや単なるガジェットではなく、ピュアオーディオ・コンポーネントの末席に座ろうとしている証左と言えるでしょう。


テクニカルデータ比較(WiiM Amp vs Amp Pro)

項目 WiiM Amp (無印) WiiM Amp Pro
DACチップ ESS 9018 K2M ESS ES9038 Q2M
SNR (信号対雑音比) 98 dB 120 dB
THD+N (歪率) 0.001% 0.0005%
PFFB技術 非搭載 搭載(音質の安定化)
Wi-Fi / BT Wi-Fi 5 / BT 5.0 Wi-Fi 6E / BT 5.3

※Proモデルは「AirPlay 2」に非対応となっている点に注意が必要です。

「【迷っている方へ】ネットワークオーディオプレーヤーの選び方とおすすめガイドはこちら」

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