
ChordのポータブルDAC/ヘッドホンアンプ・Mojo 2の中古価格動向と、本機の情報、評価などをお届け。定評人気モデルを安くお得に買いましょう!
伝説的なポータブルDAC/アンプであり、2025年現在もなおオーディオファンの熱い視線を集める「Chord Mojo 2」。待望の4.4mm端子搭載モデルが登場したことで、従来の3.5mmモデル(以下、従来機)が中古市場でどのような動きを見せているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Mojo 2の中古相場や後継機との違い、そして「今、あえて中古のMojo 2を買うのはアリなのか?」という疑問について、徹底的に解説します。
はじめに
ポータブルオーディオの歴史において、イギリスのChord Electronicsがもたらしたインパクトは計り知れません。特に「Mojo」シリーズは、そのコンパクトな筐体からは想像もつかない圧倒的なドライブ能力と、独自のFPGAによる緻密な音作りで、世界中のユーザーを虜にしてきました。
2025年現在、4.4mm端子を搭載したリニューアルモデルの登場に伴い、従来型のMojo 2は「生産終了品(ディスコン)」という扱いになりました。しかし、オーディオ製品において「生産終了」は必ずしも「価値の低下」を意味しません。むしろ、特定の仕様を好む層にとっては、中古市場が主戦場となります。今、あえて従来機のMojo 2を中古で狙うべき理由と、その注意点を深掘りしていきます。
Chord Mojo 2の概要
Mojo 2は、初代Mojoの発売から約7年の歳月を経て登場した、ハイエンド・ポータブルDAC/ヘッドホンアンプです。
最大の特徴は、一般的なDACチップを使用せず、ザイリンクス社のFPGA(Artix 7)に独自のアルゴリズムを書き込んで音声信号を処理する「Chordイズム」を継承している点です。これにより、時間軸の再現性が極めて高く、楽器の細かなニュアンスや空気感を余すことなく描き出します。
また、世界初となるロスレスDSP「UHD DSP」を搭載したことで、音質を一切劣化させることなく自由自在なトーンコントロールが可能になりました。手のひらサイズでありながら、デスクトップ級のオーディオシステムに匹敵する解像度を持つ、まさに「モンスターマシン」です。
Chord Mojo 2が生産終了品になった経緯と後継機との違い
Chord Mojo 2が生産終了品になった経緯
Mojo 2(従来機)が生産終了となった最大の理由は、市場のニーズとインターフェースの劇的な変化にあります。
特に日本を中心としたアジア圏では、4.4mm 5極バランス端子が完全に主流となりました。また、欧州のUSB Type-C統一規制などの流れもあり、旧来のMicro-USB充電を併用するMojo 2の設計を刷新する必要に迫られたのです。
後継機「Mojo 2 4.4mm端子搭載モデル」との決定的な違い
新モデルが登場したことで、従来機との間に明確な「機能差」が生まれました。以下の3点が主な変更点です。
1. 4.4mm端子(4線シングルエンド方式)の新搭載
新モデルは、従来の「3.5mm × 2」という構成を廃止し、「3.5mm × 1 / 4.4mm × 1」に変更しました。これにより、多くのハイエンドイヤホン・ヘッドホンで採用されている4.4mmプラグをアダプタなしで直接接続できるようになりました。
2. メモリー機能の強化(設定の自動復帰)
新モデルでは、3.5mm端子と4.4mm端子のそれぞれで、前回使用時の「音量」「DSP設定」「クロスフィード」を個別に記憶する機能が追加されました。例えば、「イヤホン(4.4mm)は小音量・低域強調」「ヘッドホン(3.5mm)は大音量・フラット」といった使い分けが自動で切り替わります。
3. USB-C端子の「充電対応」とMicro-USBの廃止
従来機は「データ転送用USB-C」と「充電用Micro-USB」の2本差しが必要なケースがありましたが、新モデルはUSB-C 1本でデータ転送と充電の両方が行えるようになりました。利便性は劇的に向上しています。
4. 定価は据え置き
驚くべきことに、これらの強化を施しながら定価は82,500円前後と、従来機の発売時とほぼ同水準を維持しています。これが中古市場に大きな影響を与えています。
Chord Mojo 2の内容紹介
ここで、改めてMojo 2(従来機)がなぜこれほどまでに評価されているのか、その技術的側面をおさらいしておきましょう。
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WTA(Watts Transient Aligned)フィルター:一般的なDACチップを使用せず、ザイリンクス社のFPGA(Artix 7)に独自のアルゴリズムを書き込んで音声信号を処理する「Chordイズム」の中核でChordの代名詞。タップ数(処理の細かさ)を飛躍的に高めることで、デジタル特有の不自然さを排除。波形の再現性は他の追随を許しません。
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完全ロスレスのUHD DSP:
104bitという膨大な処理能力を持つDSPにより、全帯域で18段階の調整が可能。お使いのヘッドホンの癖を補正したり、自分好みの迫力を加えたりしても、音の透明感が一切損なわれません。
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インテリジェント・デスクトップ・モード:
バッテリー寿命を守るため、常に電源に接続されている状態を検知すると、バッテリーをバイパスして給電する機能を備えています。据え置きDACとしての運用も考慮されています。
Chord Mojo 2の仕様
| 項目 | スペック |
| デジタル入力 | USB-C、光デジタル、同軸デジタル |
| アナログ出力 | 3.5mm ステレオミニジャック × 2 |
| 出力インピーダンス | 0.06Ω |
| ダイナミックレンジ | 125dB |
| サンプリング周波数 | PCM 768kHz/32bit、DSD256 (Native) |
| バッテリー持続時間 | 約8時間 |
| サイズ / 重量 | 82 × 62 × 22.9 mm / 約185g |
Chord Mojo 2の評価
2025年現在でも「トップクラス」の人気
Mojo 2の評価は、発売から時間が経過しても全く色褪せていません。むしろ、昨今の円安や部材高騰により、他メーカーのハイエンドDAPやポタアンが20万円、30万円と高騰する中で、「8万円台でこの音が出る」というMojo 2のコストパフォーマンスが再評価されています。
特に、ストリーミング音源をPCやスマホから高音質で聴きたい層にとって、FPGA特有の「生々しい音」は、代替不可能な魅力となっています。そのため、中古市場でも常に品薄状態が続いています。
Chord Mojo 2の中古価格動向(2025年12月時点)
現在、Mojo 2の中古相場は非常に興味深い、あるいは少し「異常」な状態にあります。
完全動作品で約8-10万円以上と「定価超え」のケースも
e☆イヤホンやフジヤエービックといった大手専門店では、状態の良い中古品が8万円〜10万円前後で取引されることがあります。
「え? 定価が82,500円なのに、なぜ中古の旧モデルがそれより高いの?」と思われるかもしれません。これには以下の理由が考えられます。
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3.5mm 2系統出力の需要: 2人で同時に音楽を聴く、あるいは2つの3.5mm機器を繋ぎたいという特殊なニーズ(これはあまりないような気がします)。
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供給不足: 新モデルの流通がまだ安定していない時期や、従来機の「完成されたデザイン」を好む層による買い占め。
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ショップの在庫希少性: 専門店では徹底した動作確認と保証がつくため、プレミアム価格が維持されやすい。
付属品不足や個人出品では4-5万円程度から
一方で、メルカリやヤフオクなどの個人間取引では、4万円〜5.5万円程度で出品されるケースも見られます。
特に「Micro-USBケーブル欠品」「外箱なし」「筐体に目立つ傷あり」といった個体は、実用重視のユーザーにとって狙い目となります。ただし、バッテリーの劣化具合が見えにくいというリスクも孕んでいます。
今後の中古流通量と価格の予想
今後、4.4mm搭載の新モデルが市場に十分行き渡るにつれ、従来機の価格は徐々に下落していくと予想されます。
「4.4mm端子が欲しい」と考えていた層が買い替えのために従来機を売却するため、供給量が増えるからです。2026年にかけては、状態の良いものでも6万円台程度に落ち着くのではないかと分析しています。
Chord Mojo 2の中古はお得なのか?買いなのか?
結局のところ、中古の従来機は「買い」なのでしょうか。
中古がベターなユーザー
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「4.4mm接続は不要」と言い切れる人: 3.5mmのイヤホン・ヘッドホンがメインで、今後もリケーブルの予定がない場合。あるいは変換プラグで凌ぐ(あまり推奨されませんが)。
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とにかく安く「Chordの音」を手に入れたい人: 5万円以下でMojo 2が手に入るなら、新モデルとの3万円以上の差額は非常に大きいです。
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据え置きメインで使う人: USB-C充電1本化のメリットが少ない環境(常に電源接続)であれば、従来機でも何ら不都合はありません。
新モデルを待つべき・買うべきユーザー
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4.4mmプラグの製品を既に持っている人: 変換アダプタは音質・利便性の両面でマイナスです。迷わず新モデルにしましょう。
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「ケーブル1本」のシンプルさを求める人: 外出先でMicro-USBを持ち歩くストレスは意外と大きいです。
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リセールバリューを気にする人: 4.4mm搭載モデルの方が、数年後の売却価格も高くなることは間違いありません。
よくある質問(FAQ)
Q: 初代MojoとMojo 2、中古ならどっちがいい?
A: 予算が許すなら、絶対にMojo 2です。UHD DSPの有無と、USB-C入力の有無は、日常の使い勝手において雲泥の差があります。
Q: 4.4mmモデルと音質そのものは違いますか?
A: 基本的なDACアルゴリズムやアンプ回路は共通です。ただし、4.4mmモデルはグラウンドが分離しているため、対応ケーブル使用時のセパレーション(左右の分離感)は新モデルの方が物理的に有利です。
Q: バッテリー交換は自分でできますか?
A: 推奨されません。Chord製品は内部構造が緻密なため、代理店での交換が基本です。中古購入時は、あらかじめバッテリー交換費用(数万円程度)を念頭に置く必要があります。
Chord Mojo 2を中古で買う際の注意点
後悔しない中古選びのために、以下のポイントを必ずチェックしてください。
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動作確認(特にボリュームボタン):
Mojo 2は「光るポリカーボネート球」で操作します。ここがスムーズに回るか、押し込めるか、クリック感にヘタリがないかを確認してください。
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USB端子の接触:
Micro-USBおよびUSB-C端子がグラついていないか。特にMicro-USBは物理的に弱いため、接触不良が起きやすいポイントです。
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バッテリーの持ち具合:
「満充電から何時間持つか」を出品者に確認しましょう。4時間以下になっている場合は、バッテリーが寿命に近い可能性があります。
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付属品の有無:
特に純正のMicro-USBケーブル(短いやつ)や、デジタル接続用の変換アダプタがあるか。これらが欠品していると、後で買い足す手間がかかります。
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購入先選び:
「保証」が命です。 多少高くても、3ヶ月〜半年の保証がつく専門店での購入を強くおすすめします。個人間取引の場合は、返品ポリシーを必ず確認してください。
まとめ
Chord Mojo 2は、4.4mm搭載モデルという「完全版」が登場した今でも、その音質の輝きは一切失われていません。
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予算重視で、3.5mm接続がメインなら: 中古のMojo 2(従来機)は、現代のハイエンドオーディオへの最も安価な特急券です。
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利便性と最新スペックを求めるなら: 迷わず82,500円を出して新モデルを予約すべきです。
変更点の本質は「音質の大改革」ではなく「実用性の完成」です。あなたが今のリスニング環境に何を求めているか。その答えによって、中古のMojo 2がお得な宝物になるか、妥協の産物になるかが決まります。
自分のスタイルに合ったMojo 2を手に入れて、FPGA DACが紡ぎ出す至高の音楽体験に浸ってみてください!


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